80ジジイのつぶやき

80ジジイの毎日の出来事、思ったことなど、徒然なるままに書き記したい。

ホームステイの思い出 (その8) 衝突

ここのシンガポールのホストマザーは語学の先生をしており、

私に中学校で日本語を教えるボランティアをしないかと、持ちかけた。

いろいろな人に接する機会ができるので、これは良いと思って引き受けた。


簡単な指導計画を書いてくれないかというので、

パソコンを使って書いていたが、入力の仕方がわからないところがあったので、

それを彼女に聞いたら、彼女は急に大声を上げて怒り出した。

こんな事も分からないのかというふうである。


私はボランティアをするのに、こんなに怒られてまでやりたくないと思って、

(こんな考えは良くないとは分かっていたが) 「私はあなたをそんなに怒れせてまで、

ボランティアはやりたくありません」と言って、キッパリ断った。


すると彼女は平身低頭して、自分が悪かった。ぜひやってくれと言って謝った。

私はこういうのには弱くて、それじゃと言ってすぐ承諾してしまった。


結果的には、やってよかったと思った。シンガポールの可愛い子供たちと接して、

楽しい時を過ごし、またミニスカートの女の校長からはたいへん感謝された。

この中学校は毎年、修学旅行として日本に行くということだった。


後日、ここのホストマザーは私に言った。自分は「偏頭痛」持ちであると。

これは病気で、あのとき、怒ったのはそのせいである、と暗に私に許しを請うた。

しかし、私はこちらに1ヶ月間お世話になったが、

彼女が他の家族に大声をあげているのは聞いたことはなかった。


最後に、彼女の名誉のために付け加えておきたい。

彼女は料理がたいへん上手だった。

おかげさまで1カ月間美味しい食事をさせてもらった。

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